ディレクターの現役時代〜だう編〜

こんにちは、だうにーです。

今回は、僕の現役時代を振り返ってブログを書いていこうと思う。
新生FLEDGEとして始まった11期生とは少し違う、前時代のFLEDGEを今回は書いていく。

僕はFLEDGEの9期生。最後の一桁FLEDGE生だ。

僕はワークショップに興味がない

僕のFLEDGEが始まったのは9月の終わりか10月の頭。詳しい日取りは覚えていない。それでも雨が降っていた気がする。それだけはなんとなく覚えているけど、それもあまり自信はない。

FLEDGEのことを知ったのは、その年の2月、山梨で約一週間の合宿に参加していたときのことだ。僕はその合宿に参加者として、ヘルメがコーディネーターとして参加していて、彼からFLEDGEの存在を教えてもらった。

出会った当初ヘルメというあだ名を僕はうまく言うことができなかった。ヘルメと言おうとすると、なぜか頭の中で「セーレ」と変換されるからだ。その感覚はいまだに自分でもよくわからないし、当時はもっとよくわからなったけれど、なんにせよ発音するのが難しい名前だと思った。だから、仲良くなった日からは「兄さん」と呼んでいた。今は絶対にそんな風に呼ばないけれど、今思い返せば懐かしい。

その合宿は「Changemakers Leaders Camp」という名前で、頭文字を取った「CLC」が通称だ。かっこいいと僕は思っている。そんなかっこいい名前をつけたのは、やっぱりかっこいい女性で、その人たちとヘルメがワークショップとダイアログを約一週間昼夜を問わず絶え間なく開催した。ついでに言うと、合宿中に当時付き合っていた彼女に振られた。みんなに笑われた。

そして、名残惜しい帰り道、ヘルメが持っていたワールドカフェをはじめとするホール・システム・アプローチを紹介している本を読んでいるとき、手法と僕が結びついた。閉塞的なコミュニティーに身をおいていた僕は、「この手法を使えば、あの退屈を変えられるんじゃないか」って思ったりしたんだ。だから、僕はハマった。それはワークショップに、というよりもダイアログに。けれど、僕にその違いはあまりよくわからなくて、だから曖昧にではあるけれどFLEDGEの門を、あるいは赤門を叩いてみたわけだ。

僕のFLEDGE第一回勉強会

第一回勉強会。このころは、説明会はなく、メンバーに顔を合わせるのも、ていうかFLEDGEってなんなのかも、第一回勉強会で知った。

ワークショップ体験をした時に同じグループで活動を共にした、かっしーという男の子がいた。短い髪をモヒカンっぽくしてよく笑うやつだった。結構、気があって、その後の飲み会で「また今度」って言って別れたけれど、なんとなく同じチームではやれなそうな気がしていた。そして、彼は第二回の勉強会にもその後の勉強会にも姿を見せず、結局その後一度も会っていない。人生っていうのはとても難しい。

代わりに、飲み会で話しかけられたおがっちというやつには、特に理由もなく同じチームでやりそうだなって思って、実際同じチームで半年間活動をした。人生っていうのは案外シンプルだ。

僕とミーティング

僕らの第一回MTGは瓦カフェというところでやった。最近、あちこちで見かけるちょっとおしゃれなカフェだ。だから、そんな瓦カフェから名前を取って「瓦のニット」というチーム名前になった。 安易だ。

けれど、今の僕をしてもわからないのは、「ニット」がどこからやってきたのかということ。そして、なぜ瓦に「ニット」を付けたのかということ。瓦カフェからチーム名を頂くほど安易な僕らのことだから、「ニット」だって店内の装飾にニットがあしらわれていたとか、誰かがニット帽でも被っていたとかそんな安易な理由、あるいは理由なんてなにもなくつけられたんだと思う。

ただ、「瓦」という言葉に「の」で「ニット」を接続するって、リズム的にも音的にもあんまり綺麗じゃないし、なんだか蛇足感が満載で、ちょっとダサい。そんなこと今さら言ってもしょうがないんだけど、それに、言ったところでどうなるというわけでもないんだけど、自分のセンスに対して予防線を張りたいだけなのかもしれないけれど、瓦のニットというチームを紹介する時に、どうしても言っておきたかった。

瓦のニットというチームにはおがっちと僕以外に、ともちゃんって女の子と萬代くんっていう当時二年生の男の子がいた。ついでにいえば、初回のMTGには二年生のけーしーもいた。

初回のMTGでは、緊張からかみんな口数が少なくて僕はこの沈黙に耐えかねた。ダイアログだと「沈黙を楽しみましょう」なんて言ったりするんだけど、MTGでそれをやったら進むものも進まないし、ていうか単純に気まずいし、だからとりあえずいっぱい喋ってみた。

お酒もないのにあんなに快活に喋れたのは、人見知りの僕にしてはよくやったと褒めてやりたいところだけど、雄弁は銀で沈黙は金だっていうように、饒舌はいつだって寡黙よりも低く位置づけられる。つまるところ、僕が喋りすぎた結果、他の子がしゃべる機会を奪ってしまったわけで、それは残念ながら半年間続いた。人生ってのは、いつだってままならない。

そんなチームMTGの問題点は、議論が抽象的で「何がしたいのかはわかるけれど、どうやるのかがわからない」という感じ。たぶん、必死になって学習目標的なものを考えてはいたんだけれど、今となっては学習目標を考えていたのかすら怪しく思う。

ついついたくさん喋ってしまう俺のことだから、なんとなく俺が興味のある疑問を誰かと話したかっただけなのかもしれない。一人でやれよって話なんだけど、それは今後の反省として受け取っておきたいと思う。みんなの前でそんな感じになってしまうことがあったら、殴ってでも止めてほしい。やっぱり、そっと止めてほしい。身も心も、痛いのは大嫌いだから。

僕がワークショップ

FLEDGEの醍醐味はフィードバックで、そして「良い学習者はドMだ」って安斎さんがいつか言っていた気がするけれど、とりあえず僕のチームはボロ雑巾レベルでボコボコにされた。第五回勉強会に持っていったワークショップの活動目標は安斎さんに「5秒で終わったよ」って言われた。苦笑いだ。そして、トラウマだ。

そんな僕は残念ながらドMには育たなかったらしいけれど、なりたくないと、心の底から叫べないところが複雑だったりしている。

FLEDGEでは本実践のために、最低でも2週間の広報期間を設けられている。それまでに安斎さんにワークショップ案のOKをもらえないと実践すらできない。それなのに、僕らのチームはコンセプトすらいつになってもできやしない。悲しいけれどこれが現実なのってやつだ。

ボロ雑巾になるほどの、あるいは「5秒」が耳にこびりつくほどのフィードバックを頂いた僕たちは、当然のようにOKをなかなかもらえない。刻一刻と迫ってくるデッドラインに、死にものぐるいでワークショップの案を考えては切り捨てて、やりたいことととかそういうのは全部どうでもよくて、とりあえずワークショップをやらないといけないと思った。

理由は、できなかったらなんかかっこ悪いから、っていうそれだけで、そこらへんでモチベーションが上がったりするから、やっぱり僕はダメなやつなのかもしれない。

結局、予定していた最後のMTGで出た案でも安斎さんからOKがもらえず、この時ばかりは安斎さんに理不尽な怒りさえ覚えた。安斎さんは「こんなのどうですか?」って聞くと、丁寧に問題点と改善点を教えてくれる。だから、怒りを覚えるのはお門違いで、今でも親身にフィードバックを返してくれたことにはとても感謝している。

けれど、すこしだけ、戯れに想像してほしい。時間をかけた案の問題点と改善点を安斎さんはノータイムで送ってくるわけだ。「ちょっと、頭良すぎじゃない???」っていう怒りは理不尽で、不条理だけど、みんなの中にもいつか沸き起こってくれるとすごい嬉しいと思っている。ちなみにけーしーは理解者だ。

けど、期日のその日、僕のチームは誰も集まれなくて、ディレクターのけーしーだけが来てくれて、二人だけのMTGをすることになった。けーしーと落ち合うことになっていたどこかのカフェに向かう途中の電車の中で、アイディアがひらめいた。

それがSNSのワークショップだった。僕はSNSとか全然興味ないし、TwitterとFacebookしか使っていない僕にそんなに思い入れがある領域でもない。ぶっちゃけ、「ワークショップデザイン論」に書いてあった「アンプラグドケータイワークショップ」から来たんだと思う。そう考えると発想が貧困だ。

けれど、それはけーしーの受けが良くて、けーしーは「それで安斎さんのところに送ってみましょう」って言ってくれた。このときけーしーはまだ僕に敬語を使っていたから。

そして、安斎さんからも「良くなりましたね」って言われた。「少し直してそれで行きましょう」って言われた。

これが結構嬉しかった。安斎さん怒ってごめんとか思った。でもやっぱりちょっと頭良すぎると思う。

当日のワークショップはどうだったかというと、フィードバックとしては和泉くんの「学習目標の繋がりを捉え直すっていうところが、リアルなやつなのか、それともSNSのなのか、それが混同しているから全体としてふわっとしている」と言われたのをよく覚えている。

あとは、山内先生から「ワークショップをやる人は、そのテーマに対して参加者よりも理解を深めていないといけません。それこそ、プロくらい」と言われた。あれだけ頑張って悩んで、それでなんとかできたワークショップが「準備不足」だったわけだ。ここらへんにプロとひよこ(かわいい)の違いがあったりするんだと思う。プロはコンセプトを早々に決めて、それをブラッシュアップして深めてクリティカルにしていくことに時間を注ぐ。けれど、ひよこ(かわいい)である僕たちは、コンセプトで唸っていて、ブラッシュアップするための時間と体力は実践前に尽きている。だから、質が歴然と違う。だから、準備とはなにか?を捉えそこなうと痛い目を見る、それだけは皆さんにお伝えしたい。

ちなみに、ひよこの下りを「寒いな」とか「つまんねーな」って思ったとしても言わなくていい。心の中にひっそり留めていつの間にか忘れたらいい。

僕も11期ディレクター

あれから、二年ほどの時間が過ぎて、僕は今、ディレクターとしてFLEDGEに籍をおいています。

どれほどの力になれるかわかりませんが、それでもみなさんのサポートができればなぁと思っております。たぶん、僕に理解できるのは、FLEDGEってしんどいよねってことと、ワークショップって難しいよねってことくらいで、フィードバックに関しては安斎さんがとても素晴らしいので、そこは一任しちゃいたいって思ってしまうのが僕の甘えたスタンスです。

だけど、まぁ僕と似たようなところで躓きそうなら、その石を取り払うことくらいはできるのかもしれません。あと残り僅か、いつもhardでたまにfunなFLEDGEを一緒に過ごしていきましょう。

ちなみに、半年間、僕は結構楽しかったですよ。

だうに