12期プレ実践を終えた後、歴代FLEDGEのOB・OG(FLEDGED)を交えて、「第4回FLEDGED同窓会」が開かれました。プログラムを構成・進行するのは4期のへるめこと中岡晃也さんや、7期のせんとくんこと谷口優太さん、そして「自称・安斎勇樹の一番弟子」、「場創師」など数々の異名を持つ8期の和泉裕之さんの三人を中心としたFLEDGED有志の方々。場所はおなじみの福武ホール。スタジオふたつをぶち抜き広々とスペースをつかって、11期の坂下愛さんがアートディレクターとして場づくりを取り仕切り、12期生とともにレゴを用いて最高にポップな場を仕上げていました。
▼FLEDGE創設の中心人物である現人神・山内祐平先生が音頭をとる、乾杯!
普段はあまり関わることのない他の期の先輩・後輩との交流でしたが、「勉強会どんな感じだった?」や、「どんなワークショップをつくったの?」といったFLEDGEならではの話題から始まって、知り合ってみると意外な共通点を見つけたりしながら、徐々に打ち解けていきました。
そして十分に場が温まると、続いて和泉さんとへるめさんによるダイアローグ・セッション「ToiToi TALK(といとい とーく)」が行われました。
「ToiToi TALK」とは、参加者から「みんなと一緒に話したい問い」を8個募り、各問いについてテーブルごとに対話するというもの。先陣を切って問いを出したのは12期のうっちーこと内村さん。「あなたにとって名前とは?」という問いを出してくれました。そして4つめの問い、中盤の目玉にはプロデューサー・安斎勇樹さんが登壇。最初期から今日までFLEDGEを一手に背負ってきたといっても決して過言ではない彼が出した問いはずばり、
FLEDGEはどうなったら終わるのか?
あまりにも皮肉の利きすぎたこの問いで会場を大いにざわつかせました。
そして最後に真打として登壇したのはもちろん山内先生。
「これは僕が30年悩み続けた問いなんですけどね、いまだにわからないんですよ」
そんなふうに前置きをして、先生は全体にこう問いかけました
人はなぜ学ぶのか?
FLEDGEの根幹を突くようなその問いに、会場からは、「おぉ……ッッ!」と、安斎さんの時とはまた違う性質のどよめきが起こりました。
ほとんどの対話は二ラウンド行われましたが、安斎さんだけは1ラウンドだけでテーブルを畳んでしまいました。
1ラウンドやっただけで、いろんな意見を聞きながら、気づいたんですよね
その理由について、こう話してくれました。
気づいたのは、やっぱり、FLEDGEが好きだなって。だから1ラウンド目でもう、これ以上は必要ないと思って、閉じました
普段クールな安斎さんが若干照れくさそうにしながらそんなことを言っているその瞬間は、まさしくこの日最高のハイライトだったと思います。そしてその直後に
「あ、でも、和泉に交代したら終わるかも(笑)」
そう付け足してさらに場を沸かせていました。
同窓会も終盤に差し掛かったころ、どこからともなくウルフルズの「バンザイ~好きでよかった~」が流れ出しました。そしてスライドには「安斎さん ご結婚おめでとうございます!」の文字が。先月6月に婚約した安斎さんのお祝いセレモニーがはじまりました。
集合写真を撮るとき、みんなで歌ってわやくちゃになりながら――前や後ろ、左右にいる人の熱を感じながら、「あぁ、みんなFLEDGEが好きなんだな」と思いました。たった半年間の勉強会だけど、それでもここにいる一人ひとりが熱烈な愛着を持って関わってきたことが強く強く伝わってきました。それはある意味ワークショップのちからなのかもしれません。もしくは山内先生や安斎さんをはじめとした偉大な創設者たちの力量なのかもしれません。たぶん、いろんな要素のもとで、これだけ最高に奇天烈で最高にアツく、最高に面白い人たちが集まった、奇跡のようなコミュニティがあるのでしょう。そんなことを感じずにはいられない一夜でした。
これからもFLEDGEは続きます。来年も、再来年も。年々面白おかしい人たちを巻き込んで、さらに懐の深いコミュニティとして成長しながら、続いていきます。今回来られなかった人も、いつでも勉強会に遊びにきてくださいね。