第6回勉強会:最終報告会【12th報告レポート】

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9月16日、FLEDGE12期最後の勉強会となる第六回勉強会が行われました。全員が定刻に教室に集合……するはずだったのですが、院試の合否発表がある、飛行機が遅れる、機材トラブルなどなど、数々の理由によって大幅に遅れてのスタートとなりました。

最終報告会①:1D

12期の3チームはすでに実践を終え、今回の勉強会ではその報告会と12期全体の振り返りを行いました。まずは報告会から最初に壇上に立ったのは、チーム1D。個人の友達観をコラージュで表し対話することで、自身の友達観を浮き彫りにし、他者との差異を明確にすることを目的としたワークショップ。私(編集長:しゃいにー)も参加しましたが、友達という身近でありながらある程度親しい間柄でも微妙に触れづらい繊細なテーマに対して、じっくりとそれぞれの考えを深められるような場が設定されていました。

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フィードバックで指摘された点としては、学習目標の設定が曖昧なまま進行したために「結局人それぞれだよね」といった浅い部分に終始してしまっていたことなど、対話自体は楽しくできたものの、その後参加者が日常に落とし込めるだけの学びは少なかったのでは?といった点が挙げられていました。

最終報告会②:ほし組

続いて発表したのはほし組。本実践で開催したのは「リアルタイムワークショップ」というもので、twitterのタイムラインを実際の場で擬似的に行うことで、SNSと現実の振る舞い方の違いから自分の新たな一面を発見する、といった概要の活動でした。当日の様子としては、twitterを使う目的が参加者一人ひとり異なっていたり、普段何気なく呟いていることを実際に口にしてみると、えも言われぬ恥ずかしさがあったりなど、様々な発見に満ちた、非常に実験的でエキサイティングな場となっていました。

ディレクターやプロデューサーである安斎さんからのフィードバックの時間では、メインの活動の設定として「リアル」として掲げていた活動の場は本当に実際の生活に則したものだったか?といった指摘がされていました。ワークショップ中のあの場では楽しく没頭できていたとして、そこから日常で生きる学びを抽出し落とし込む仕掛けが不十分だったのではないか?と。例えば、4人組で机に座って行うのではなく、教室内を歩き回ってふと思ったことをネットで呟く代わりに叫ぶ……なんてかたちにするのはどう?などの提案がされていました。そんなふうに新しい提案が飛び交う場をみながら、私個人としては「これで終わりじゃないんだなー」というようなことを考えていました。12期というプログラムが終了したとしても、卒業生は新たな場づくりの担い手としてそれぞれのフィールドで活躍していくのであり、だからこそ、最後の勉強会であってもこんなふうに「次の実践」を見据えたフィードバックになるのでしょう。DやPが意識的にやっていたかどうかはわかりませんが。

最終報告会③:FaMilY

最後に発表したのはFaMilY。FaMilYは「批判」をテーマとしたワークショップを行いました。
活動内容としては、普段の生活の中でマイナスなイメージにとられがちな「批判」というものをポジティブな視点からとらえ、「いい批判とはなんだろう?」という問いについて架空の大学を舞台としたロープレイングを通して学ぶ、というもの。4時間という大変長丁場なワークショップではありましたが、批判を4つのタイプに分類分けし、自分がどのタイプの批判を得意とするのか分析したり、また、不得手とするタイプの批判は擬似的にやってみたりなど、様々な視点を丁寧に取り入れながら、参加者の内面を揺さぶっていくプログラム構成となっていました。

フィードバックの時間で印象的だったのはチーフディレクターの和泉さんがいった、「ファシリテーターとして、ワークショップを進めていく中で価値観や考え方が変わったりした?」というセリフ。ワークショップとして”協働”の場をつくるのは、企画者が意図していない全く新しい創発的な学びを生み出すためであり、それがなければ、座学のような予定調和的な学習の場に終始してしまいます。今回の場合、各プログラムの活動内容がかっちり決まりすぎていたために自由度が低かったこともあり、新たな発想が生まれる余地が少なかったことが反省点として挙げられていました。

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振り返りワークショップ

最終報告会も無事に終わり、続いて和泉さんによる振り返りワークショップ。あらかじめ用意された問いの書かれた二枚のポストカードに自分の思いを記入して共有するといったワークでした。そして与えられた問いは、
Q1、FLEDGEでの半年間を一言で表すなら?
Q2、私はFLEDGEで何を得たのか?
Q3、私は、これからどうする?
の三つ。半年間の振り返りを目的とした問いが二つに、FLEDGEを巣立った「その後」について考えてもらう問いがひとつ。

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本当は書いてもらった後に班で共有する予定でしたが、残念ながらスタートの遅延が響いてここでタイムアップとなってしまいました。その後の打ち上げで各々思いを語ってもらうことにして、教室の閉室時間も迫っていることもあり、第六回勉強会は御開きとなりました。

12期のこれから

これにて12期のプログラムは全て終了となりました。それでも、この記事の半ばで少し触れたように、終わった後もメンバーの人たちはそれぞれが自分のフィールドで場をつくりながら様々なことを学んでいくのでしょう。違う道を邁進しながらも、彼らの場づくりの原点として困った時にふと立ち返るような存在となってくれれば、ディレクターとしてこれほど嬉しいことはありません。

そして願わくば、そのそれぞれの場に、12期で関わることになった誰かがひょいと遊びに来るような、ゆる〜〜い関係性で続いていけばいいなと思います。

おまけ

▼チーム1D。元々賢い人ばかりのチームで最初の頃は要領よくスイスイやっていたのが、段々欲が出てきたのか「自分たちが創りたいと思えるものを創りたい!」というスタンスに変わっていき、そのために苦悩していく姿が印象的でした。でもその方が「この4人だからこそ学べたこと」にたくさん気づけただろうし、良かったんじゃないかなーといちディレクターとしては思っています。

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▼チームほし組。メンバー全員めちゃめちゃ忙しそうにしていて中々ミーティングの時間が取れず、多分ディレクター陣が一番ヒヤヒヤしながら見守っていたチーム。「SNSを題材にWSを創りたい」という意志を結局最後まで貫き通したのは素直にすごいなーと思います。持ち前のフットワークの軽さで、ぜひ培ったワークショップデザインの能力を武器に色んなところで活躍して欲しいですね。

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▼チームFaMilY。4年生ひとりに2年生3人という編成は最初どうかな?と思っていたのだけど、結果的にそれゆえに安定したところもあったようなのでよかったよかった。それぞれの内面に関わるような深いコミュニケーションを丁寧に取りながら進めていて、”目の前の人との恊働による学び”について多くの得るものがあったのではないか、と思いますし、おそらく彼ら・彼女らのこれからにとっても、こうした経験は大きな財産になるのでは、なればいいな、と思っています。

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