対話を通して相手を知るということ

- ゼロから始まった半年間の活動を通して -

FLEDGE 12th FaMiliYのパパこと八木橋朋広(法政大学4年)です。

僕の所属する FaMiliYでは9/9(金)に「批判の力試し!よい批判とはなにか!?」というワークショップを開催しました。ワークを通して参加者それぞれが「自分にとってよい批判とはなにか?」を考えるものでした。
今回の企画を通して自分自身が一番考え、学んだことが「グループワークでの対話の大切さ」についてでした。今回は僕が得た学びについて綴っていきたいと考えています。

FLEDGE 12thのテーマは「メディア」。それ以外はほぼ決まっておらず、ゼロベースからの始まりでした。

 

- グループワークでの戸惑い -

簡単にFaMiliYのメンバーを紹介すると、天地千佳(多摩美術大2年)、今井瑠々(中央大学2年)、岡野俊甫(早稲田大学2年)と僕を合わせた4名です。みんな2年生だったため「自分だけ仲間ハズレかぁ」と思いながら自己紹介をしてみるとすぐに意気投合し、「みんなでディズニーとか行きたいね」などと話しており、いきなり笑いにあふれていました。

そんな仲の良いメンバーでしたが、話し合いがスムーズにいったかというとそうではありません。
メンバーの今井さんは自分自身の意見をどんどん言うタイプで、「私はこう思う!」ということが多く、彼女の発言でFaMiliYが勢いづくことが多くありました。また、僕自身も結構意見をいうタイプだったので2人の間でよく意見の衝突が起こりました。
今井さんに自分の意見を伝えると、彼女は「全く納得がいかない!」とこちらがわかるほどに表情を曇らせることがありました。そして次にくる言葉が「パパの言ってることもわかるんだけど…」。

「周りは自分の意見に本当納得してくれているのかな?」と思うシーンは過去にも何度もありましたが、こんな風に「私は全然納得していませんよ!」と意思表示をされるのは初めての経験でした。そのように素直に表現してくれたことを嬉しいと思うと同時に、戸惑いを感じました。

「自分自身の意見はどこか変だろうか…?」
「自分の意見を納得してもらうにはどうすればいいのか…?」

そんな悩みを抱えたこともありました。

こういった状況が続き、話し合いは進まず、「メディア」についてどんなワークショップをやるかということをなかなか決めることができませんでした。

-対話を通してチームを理解する-

しかし、話し合いが進まないことからFaMiliYの仲が悪くなったかというとそうではありません。僕たちの毎回のミーティングでは集合してから3.40分ほど近況報告やテーマに関係のない話し合いをして過ごしていました(時間を設けていたわけではないのですが…)。

僕はこの対話の時間がFaMiliYの中ではとても重要だったのではないかと思っています。

大抵のミーティングでは僕と今井さんが早めに集まってしまうので、2人でよく話をしていました。そしてある日、また例の曇り顔が出てきたことがありました。
時間もあったので「最初から全部自分の意図を説明してみよう」と考え、自分の想いや過去の経験なども踏まえながら長々と今井さんに自分の考えを伝えました。すると、彼女の顔がみるみるうちに晴れていったのです。「確かにパパの言うとおりかも」と。

ここで、彼女は「自分の考えの背景や想いなども含めて伝えていく」ことで納得してくれるタイプなのだと初めて知ることができたのです。

これは対話から生まれた好例の一つですが、ミーティング前のちょっとした話し合いでそれぞれのキャラクターが徐々に見えてきました。

天地さん – 他とは違う視点からユーモアな意見が飛んでくる
今井さん – 自分の考えをガンガンいうタイプ。チームの火付け役
岡野くん – 記録をとるのが上手。メタに状況を把握する。

というように。

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- そして、自分自身の振る舞いを考える -

そのようにFaMiliYを徐々に理解していくにあたって、自分自身のするべき振る舞いというものも見えてきたように思います。

僕自身は普段からワークショップに参加・企画することが多くありました。その経験を活かして、「過去のワークではこんな構成だったよ」と意見を出してみると、また別のアイディアが生まれてきました。そのようにアイディアの形を整えることで、徐々にですがワークショップの骨格が出来上がってきたように思います。

いままで意見を出しっ放しにしていたものを、アイディアの意図と目指すゴールに近い形で結びつけるということを意識的に行い、ディレクターのような役割を担っていくことになりました。

そして、最終的に自分たちの納得のいく「批判」をテーマとしたワークショップが出来上がったのです。

- 相手を知る時間をつくることの大切さ -

ゼロから始まったFaMiliYでしたが、最終的にはメンバーが納得のいくワークショップを完成させることができました(まだまだ改善点はありますが…)。

そうすることができたのも、“対話”を通してメンバーそれぞれが自分の考えや価値観を表明し、互いに理解を深めることができたからだと思っています。
そんな時間があったからこそ、僕自身もFaMiliYに必要だと感じた「全体の意図を繋げる」という振る舞いをできたのだと考えています。

企画において、意思決定をする議論・ミーティングと同じくらい、互いの価値観を共有する“対話”が重要だと感じた経験でした。