今回紹介するワークショップが持つ問いは「分かり合えない人とそれでも共に生きていくには、わたしたちはどうしたらいいのだろうか?」です。
私たちの気が置けない人たちは、どこかで私たちの価値観と重なり合う部分があるはず。その重なりを頼りに誰かと繋がっていられるあいだは、その人たちとだけいられるあいだは、私たちはこの問いと向き合う必要はありません。けれど、社会に出ることはたくさんの分かり合えない人たちとも生きていくということです。私たちは、独り立ちと共に、気の置けない人たちとだけ一緒にいるという生き方を選ぶのが難しくなります。
「分かり合えない人とそれでも共に生きていくには、わたしたちはどうしたらいいのだろうか」
この問いは、子どもからの巣立ちと共に出会う問いです。
『超訳 桃太郎「僕たちが共に生きる道」編 即興演劇ワークショップ』ではこの問いについて考えを巡らせます。
概要
私たちは、「理解できない誰かと対立し、目を背けるのではなく、互いに歩み寄ることはできないのだろうか」と考え「対話を通して、共に生きること」を学ぶためのワークショップを創りました。
多くの人にとって親しみのある昔話「桃太郎」をベースに、対立関係にある桃太郎と鬼は、どうすれば手を取り合うことができるのか。インプロビゼーション(即興演劇)を通して考えます。
『桃太郎』は私たちの人生で最も早い時期に学ぶ「分かり合えない存在との関わり方」かもしれません。桃太郎は分かり合えない鬼と対立し、打ち倒すことで、平穏を保ちます。それを私たちは幼いころに学びます。
けれど、その解決方法が多くの問題をはらんでいることを、また、多くの問題の種となることを、私たちは桃太郎の外側で学びました。だからこそ、「分かり合えない誰か」との桃太郎のような関わり方を乗り越えるのであれば、桃太郎から一歩引いたところからではなく、桃太郎になりきり、桃太郎と共に、桃太郎の内側で乗り越えなければいけません。
そのために、今回のワークショップでは、即興演劇という手法を取り入れています。私たちが培った常識や知識や価値観から賢い正解を探るのではなく、桃太郎になりきることで、泥臭くて万人受けはしないかもしれないけれど、それでも自分にとって大切な答えに近づくことを目指します。桃太郎の苦しみも悲しみも自分の身に落とし込むことで、頭だけでなく身体と一緒に考えていきます。
社会へ出ることに不安がある人、人間関係に悩んでいる人、即興演劇が好きな人、たくさんの人をお待ちしています。心と身体を使って、人と共に生きていくからこそ悩んでしまうこの問いに、一緒に向き合ってみませんか?
【日時】2015年9月4日(金) 14:00〜 (開場 13:45)
【会場】東京大学本郷キャンパス 福武ホール地下2階
→都営大江戸線本郷三丁目駅 徒歩7分
→東京メトロ丸ノ内線本郷三丁目駅 徒歩8分
→東京メトロ南北線東大前駅 徒歩10分
【対象】大学生~社会人
【参加費】無料
【参加方法】申込みは こちら
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※Facebookイベントページの参加ボタンを押しただけでは申し込み完了とはなりません。Peatixでの申し込みをよろしくお願いします。
企画メンバーを犬で表しました。当日、彼らの雰囲気に触れてどの犬が誰なのか当ててみてください。