9/9、福武ホールでTenny’sの本実践、「良いチームってなんだろう〜新・桃太郎ワークショップ〜」が行われました。
「新・桃太郎ワークショップ」とは?
元々4名で構成されていたTenny’sだったのですが、モチベーションの低下などにより、メンバー2人が脱退。代わりにディレクターが加わり、新生Tenny’sとして持ち直し本実践を迎えることができました。
そして、Tenny’sの中で生まれた、
「どうしたらメンバーが抜けずに進められたのか?」
というあまりにも切実な問いから生まれたワークショップが今回行った「新・桃太郎ワークショップ」でした。
ワークショップ当日
なんとか迎えた本実践当日。
参加者が全員集まるまで、桃太郎気分を高める為に2700の桃太郎のネタを流しながら、約15分遅れでスタート。
▲当日はFLEDGEメンバーを含めた10人の参加者に来ていただきました。
導入では、ワークショップ開催の背景としてTenny’sの今までの苦労を話し、桃太郎のお話をおさらいしたあと、マネジメントの世界では『桃太郎理論』というものがあること、そしてその理論の中で「桃太郎はマネジメント的には最強のチーム」と言われていることだけ伝え、その理由を参加者に考えてもらいました。
「桃太郎が動物と話せるという特殊能力を持っているから。」という参加者の声で、場が少し盛り上がったあと、ファシリテーターは参加者にこのような問いを投げかけました。
「あなたはきびだんご一つで命を危険にさらす鬼退治に参加しますか?逃げ出したくなりませんか?」
「桃太郎に出てくる、犬・さる・キジは鬼ヶ島に向かっている間にやる気を失っていなかっただろうか?」
「もしかしたら鬼ヶ島到着までの間に、メンバー全員がやる気を持ち続けられるような組織づくりをしていた部分が隠されているのではないだろうか?」
そう問いかけながら、今回のワークショップでは、この桃太郎物語に隠されている、「メンバー全員がやる気を持ち続けられるような組織づくり」に挑戦することがこのワークショップにおける最終的な目標でした。
ミニワーク:やる気スイッチ探し
事前にやる気が下がりそうな場面を知っていて、対策を取ることができればメンバー全員のやる気を持ち続けられるのではないか、という前提のもと、参加者に今までの経験から頑張れなかった時を複数出し、その中から一番頑張れなかった時を決めてもらいました。
「なぜやる気が出なかったのか」
「逆にそうだったらできたのか」
この2つを付箋に書き出してもらっていくと、いつのまにかテーブルの上は付箋地獄に…!
中には、最初は自分がどうやったらやる気がでるのかわからず、手が止まってしまう参加者もいました。しかしその人も、テーブル内でのほかの参加者同士の会話によって自ら気付くことがあったり、フロアファシリテーターからの質問に答えながら考えが整理されていくことによって、どんどん付箋が増えていきました。
個人作業で自分のやる気スイッチを操作する要因を突き止めたあと、やる気スイッチを探すためのインタビューをチーム内で行いました。
「自分が頑張れない時や理由を話し、他人がそれを深堀ってくれる」という普段の生活ではなかなか経験できないであろうことが起きているように感じました。
メインワーク:グランドルール作り
インタビュー後、個人作業でメンバーをやる気にさせる方法を考えたら、実際にグランドルール作りへ。
やる気スイッチをオンにさせる以外の要素を考えながら、より大切そう、より効果が出そう、よりやりたいものを3〜6つピックアップし、チーム形成の過程に必要な他の活動と考えたグランドルールを事前に用意された新・桃太郎物語ノートに書き込んで、新物語を完成させます。
全体共有
全体でそれぞれのチームのグラウンドルールを発表。
あるチームは「おそろいTシャツ」で仲間意識を高めるというアイデアを出した一方で、「おそろいは強制感が出てしまうため、それぞれ自分のテンションが上がるようなコスプレをする」というルールを作ったチームもありました。
しかし、グランドルールに正解はありません。参加者同士、他のチームのグラウンドルールを見ることで、新たな発見があったり、チームの特徴が見えたりしていたようでした。
参加者の声と「本実践をおえて」
-いいチームになるにはやり方はたくさんあると知ることになりました!参考書ばかり読むのではなく、実際に様々な人と会い、様々な価値観が共有できるというのは本当に貴重です!
-自分の頑張れない時からやる気スイッチを探すのはなかなか難しい葛藤のあるワークで楽しかったです。
-自分のネガティヴな体験を思い出すのはちょっと辛いなと感じましたが、なぜやる気スイッチが切れるのかを考えるのは新しいなと思ったので今後にいかしたいです!
など、私たちが実際に試した時に感じた反応もあれば、「辛い」と想定外の反応も出たりして、嬉しい結果となりました。
前日から徹夜で準備をしたり、朝早く集まってスライドを完成させるも、直前で消えてしまったりとハプニングの連続でしたが、Tenny’sのメンバーはもちろん、参加者に助けられてできたワークショップでした。
「ワークショップを1から創る」のはもちろん大変でしたが、それ以上に「チームで創ること」に苦労したTenny’s。
そんなTenny’sでなければできない、ワークショップだったと思います。
(筆者プロフィール)
らぶちゃん
FLEDGE13期ディレクター、美術部部長。
大学3年生。北欧学科に所属しながら、アートと非日常の妄想に浸る日々を過ごしています。
いろんな場面でアート的な要素を取り入れる活動をしたいです。
Tumblr→https://tetebo0409.tumblr.com
Twitter→@tentensinhan